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執筆者の写真太郎 西邑

動きの探究インタビュー(3)脳が学びを整理する「休み時間」

更新日:2021年8月18日

連載でお届けしている大人のための「発達の動きの探究」参加者インタビュー。

手話通訳者の新納真梨子さん、前回 「手話のためにこのレッスンを受けようと思った理由」 「効果はどうでしたか?」

などなど、お話しくださいました。


今回は「想定外だった効果」「レッスンの中で印象的だったこと」など。


  * * *


みかさ:「想定外だったけど、こういう効果があるんじゃないかしら」と  思ったこととか、ありますか?

 期待してなかったけど、いいと思ってる、とか。


真梨子さん:みかささんがときおりおっしゃってる、  「寝てるあいだに脳は整理をする」ってお話とか。

 みかささんのお話がためになってます。


みかさ:あっ、ありがとうございます。

 私の話っていうか、創設者のハバ・シェルハブが教えてくれたことなんですけど。


真梨子さん:私、夜がんばっちゃうタイプだったので……

 そこをちょっと変えて、朝早く起きて、

 一人のときにやりたいことをやるっていうふうに生活のリズムを変えてみてるんですが。

 これからだと思うんですけども、そこは。


みかさ:すごいすごい!

 ずーっと起きつづけて頑張って夜やるのと、寝て朝やるのと、違いってありますか。


真梨子さん:途中で寝ない!(笑)

 朝は起きれないかもしれないっていう不安で、

 起きてるうちにやってしまおうって気になってたので。


 でも結局、寝ちゃうんですけどね(笑)。どうすればいいかなって考えてたので。

 でも、「寝てる時間はすごく脳には大事だ」っていうことを教えていただいたので。

 そこはしっかりと、朝、起きてするっていうことにして。


 やっぱり、うーん、一日が朝が早いので、充実した感じになりましたね。

 もうしっかりできたから、今日は早く寝ようって。充実感が得られるなって。


みかさ:よかったです、応用していただいて。

 レッスン中もたびたび休み時間をとるんですよね。

 ずっと動きっぱなしではなくて、たびたび休んでくださいっていって。

 あお向けとか、好きな姿勢でとか。

 ちょっとの休みなんだけど、そこでも脳は整理整頓してくれるっていう発想で、

 シェルハブはレッスンを組み立ててるんです。

 脳神経学的にも、休んでいるときの脳の働きを活用している、っていえるかな。


真梨子さん:その点では、休み休みするようになりました。いろいろ。

 ちょっと落ち着いて、あまりつづけて作業しないようにするっていう。

 あと、30分以上座っていたら体に悪いっていうのも、たしかおっしゃってましたよね。

 なので職場で30分以上座ってないようにしてます。

 こまごま、何かとりにいくとか、コーヒーいれにいくとか。


みかさ:今も姿勢を変えながら、ぜひ(インタビューを)つづけて!(笑)

 いまレッスンが半分以上、過ぎたんですけど、

 これまでやった中で印象的だったことってありますか。


真梨子さん:動きだと、あお向けから横座りになる動きですね。

 すごく私、気に入ってる動きです。

 ダンスのようにも感じますし、人の体の動きの美しさが、すごく見てわかる動き。


みかさ:ハバ・シェルハブも、ハバの師匠のフェルデンクライスもいっているんですけど、

 背骨の6方向の動き、背骨が6方向よく使えていると美しいよねって。

 私もそう思います。

 どこかが固まってしまってカチンカチンっていうよりは、6方向によく動けるっていう。


 いまおっしゃった横座りになっていく動きっていうのは、全部使いながら、

 体の部分だけじゃなくて、部分と部分が協調しあって、

 全身が協力しあってやる動きなので、印象的ですよね、たしかに。


 今までもお話出てきてるけど、

 レッスン中にアドバイスのようなこともいったりしますけど、

 これは役に立ってるなって思えるような言葉とかありますか?


真梨子さん:さっきの、寝てるあいだに……っていうのもそうですし、

 鼻呼吸はこのご時世ありがたかったです。

 うちの人たちにも鼻で呼吸をっていってます。

 いまアニメでも○○の呼吸って流行ってるので(笑)、

 子どもたちもすぐ受け入れてくれたので。


みかさ:そうなの!? そうですか~。

 シェルハブ・メソッドでも呼吸のことはいうし、

 私、別で学んだYoga for the Special Childでも、呼吸はすごく大事にしていて。

 そういうところで私も強調していってるかもしれない。

 鼻呼吸はほんと、大事だと思います!


真梨子さん:通訳する前、鼻で呼吸を意識するとか。

 寝てるとき、背骨のカーブを意識してとか。

 通訳前って手をすごく意識しがちになっちゃうので、

 ちょっと体がガチガチになってきてしまって。

 手以外の場所を意識することによって、落ち着いてできるようになって。


みかさ:手話ってホントに、手だけって思ってらっしゃる方、多いかもしれないけど……

 私がろうの方たちとお付き合いして学んだのは、

 手の形は記号として大事ではあるんだけど、

 それよりは体全体で、全身でやらないと伝わらないんだよ、

 って教わったのはすごく憶えてるんですけど。


真梨子さん:手はオマケだっていわれましたね。

 私、最近の手話に関するテーマとしては、

 顔の動きっていうものをポイントをおいて勉強してるんですけど。

 映像を見るときとかも、手じゃなくてその人の体とか、

 顔の動きにフォーカスして勉強してます。


みかさ:面白いですね。私は一度ダンスの、振付家のためのワークショップで、

 みかさは顔を使いすぎっていわれた。ダンスなのに顔を使いすぎって(笑)。


真梨子さん:逆じゃないですか(笑)。


みかさ:ちょっと……私へのアドバイス、聞きたいんですけど。

 みかささんの強みはこういうところですよ、もうちょっと生かしてねとか。

 これはやめたほうがいいんじゃない~とか。聞いときたい!


真梨子さん:すぐに出てこない……ってことは、

 たぶん私はレッスンに満足してると思うんですが。


みかさ:ありがとうございます! じゃあ、褒めてください!(笑)


真梨子さん:えーと……これまでのいろんな、みかささんの経験じゃないでしょうか。

 学校の先生されてますし、ダンスもされて、ご自身で演出もされてるってところで。

 あと障害児とか、そうでないお子さんとかも見てるわけなので、

 いろんな人の体、人の動きを見てきてる。

 っていうところがすごい強みなんじゃないですか?


みかさ:わあ! なるほど! いいこと聞きました。

 そうかもしれないです。赤ちゃんから……


真梨子さん:お年寄りまで。なかなか、自分の世代の人とは関わりあるけど、

 そうじゃないところは関わりがないっていう人はたくさんいるので。

 常にずっと、幅広い世代と関わるっていうことは、

 大変なことだと思いますけど、そこはみかささんの強みなんだと思います。


みかさ:なるほどー。そういうふうに考えると、アジアも知ってるし。アフリカ大陸も。


真梨子さん:ヨーロッパのほうも、アメリカも。年齢性別人種問わず。


みかさ:本当だ~。そういうふうに考えたことなかった。ありがとうございます。


  * * *


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