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  • 執筆者の写真太郎 西邑

動きの探究インタビュー(7)「動くことで、こんなに呼吸しやすくなるんだ」

更新日:2021年8月26日

連載でお届けしている大人のための「発達の動きの探究」参加者インタビュー。


今回は保育士の資格を持ち、児童発達支援事業で働いておられる門脇玲子さん。 担当は主に未就学の、0歳からのお子さん!

「本当にこのレッスン、ドンピシャだと思う!」byみかさ そして玲子さん、

実はみかさがダンス公演やワークショップの活動をしていたころから

「宮城県でも、こんなことをしている団体がいる!」

と足を運んでくださっていたそう。

即興のダンスや音楽など、

決められたことをその通りにやるんじゃなく

「自分がやりたいと思ってやる」「自分から動く」

そして「やりたい!」を尊重する。

そんな人たちが大好き! という玲子さん。 そんな玲子さん(みかささんは「玲子先生~」と呼んでいます)に、

たっぷりお話うかがいました!

みかさ:この「大人のための発達の動きの探究」、

 いまオンラインで毎週やってますけど、以前は対面で月1ぐらいでやっていて。

 そのときから玲子先生は来てくれてたんですけど……

 そもそも参加してみようと思ったのは何でですか?

玲子さん:この大人のレッスンのもっと前に、

 シェルハブメソッド体験会にも行ったんですけど。

 そこで「おぉ!」っていう感動、なるほどっていう閃きがあって。

 それもあって、大人のレッスンもやってみたいってなったと思います。


みかさ:このクラスに参加した理由、

 玲子先生は職業もドンピシャかもしれないと私は思ってますけど……

 3つぐらい理由を挙げるとしたら、何でこれを受けようと思いました?


玲子さん:まずは、通しで……(赤ちゃんが)寝た状態からずっと成長していく、

 その過程の動きを、通しで、継続して学べるっていうのは魅力だった。


 オンラインレッスンという点に関しては、最初はどうかなと思ったんですけど……

 結局は対面でも、目を閉じて、みかささんの声を聞きながらやるっていう、

 あのスタンスに変わりはないなって。


 あと録音してくださってる。ちょっと体調が悪いとか、都合悪くても、

 後で振り返りもできるっていうのも大きかったし……


 今日はしんどいやと思っても、もうハードな動きじゃないってのがわかってるから、

 「あの動きだったら具合悪くてもできるかな」って参加できるし。


 ちょっと頭が痛いとかちょっと肩が凝ってるとかっていうのは、

 レッスン受けることによって解消されるっていうのは経験済みだったので、

 このぐらいの具合だったら参加しようかな、とか。


 最後は、仕事がある、家族がいるっていうので、

 なかなか自分に向き合う時間がないな、っていう中、

 この時間帯だけは自分の部屋で、閉め切って……っていう時間がもてる。

 子どもも大きくなったからってのもあるんですけど。


みかさ:うんうん。


玲子さん:自分の心に耳を傾けるいい時間かなって。

 そういう時間って子育て中も、もちろんなかったし。

 学生の時だって、あったかっていうと……

 本当、ここにきてやっとじっくり向き合える。


 あとはちゃんと呼吸をしましょうとか、無理せずにとか、

 私の思ってることと、みかささんがおっしゃってることが同じだったり。

 「そうそうそうそう!」「あぁそうそうそう!」っていう感じで。


 今の仕事に活かせないかなっていうのもあるんですけど……

 仕事にも発展はできるけど、まずは自分と向き合える時間、っていうのが大きいかな。


みかさ:なるほどですね。

 お仕事に活かしたくてっていうこともあるかもしんないけど、

 自分の体に向かい合う時間をしっかりとるっていうのは、

 本当にレッスンじゃないと難しいかもしれない。


玲子さん:そうですね。


みかさ:簡単にやれそうなんだけど、日常だと……


玲子さん:できないですね。


みかさ:ありがとうございます。そうなのね。

 今、63あるレッスンのうちの半分折り返したところで、

 ちょっと調子に乗ってきたというか、わかってきたところかもしれないんですけど。

 ここまでで何か、こういう成果があったとか、役に立ってるとかいうことはありますか。


玲子さん:役に立たなかったっていうことはまずなかったんですけど。


みかさ:ありがとう!


玲子さん:決定的なこと、いつも感じてることとしては、

 (レッスンの後)足の裏のつき方が違うとか、足の使い方が違うとか。

 (違いを感じる部分は)その回その回で違うんですけど。


 肩こりがなくなるとか……別にマッサージをしたわけでもなく、

 かつハードな動きをしたわけでもないけど、

 肩こりが良くなったり、ちょっと頭痛が良くなったり。


 重症心身障害をおもちのお子さんとか、

 寝ている(自分で動くのが難しい)子たちに対して、ここをこうすると

 呼吸しやすくなるんだなっていうのはすごく勉強になりましたね。

 自分でも、別に普段の呼吸が苦しいわけではないけど……

 うん、終わった後の呼吸のしやすさが、やっぱり全然違う。

 このへんを動かすと呼吸がしやすくなるんだなとか、

 自分も経験して感じてるから、よりよくわかる。


みかさ:よかった。どうですかね、満足度を聞いてもいいですか。


玲子さん:満足。満足だからこそ続けてるので。


みかさ:ありがとうございます。そうなんだ、嬉しいな。

 自分の体のこともそうだし、お仕事にも活かしてもらえて、私としては本当に嬉しい。

 玲子先生のような方、どんどん来て! と思ってます。


 あの、受ける前は予想も期待もしてなかったんだけど、

 意外な効果があったとか学びがあったとかっていうことはありますか。


玲子さん:えっと、レッスンの後のふり返りの時間です。

 コロナ禍で不安が大きい中、話をするのは

 プラスになってるんじゃないのかなっていうのを感じました。

 誰かと、怖いよね辛いよね、なんだろうねとか、1人でいることの不安だったり……

 会話をかわすことで、かなり前向きになるんじゃないのかな、

 コミュニケーションをとることが、心の安定につながってるんじゃないかなって。


みかさ:私もね、水曜日のクラスは(参加者の)職種もいろいろだったり、

 みなさんのお話がすごく楽しいし、役に立ってる。

 だからこのインタビューもやりたくなったんですけど。

 まず、レッスンについて語ってるから、前向きな話が多いですよね。


玲子さん:そうですね。


みかさ:なので、確かにすごく精神衛生上いいかもしれない。ありがとうございます。

 ここまで受講している中で、一番印象的だったことって何かありますか?


玲子さん:一番っていうと、動くことでこんなに呼吸しやすくなるんだな、

 っていうことですかね。いろんな人に教えたい。

 ここをこう動かすと……とか、私は全然、想像つかなかったことなので。


みかさ:いいですね。変わりますよね。


玲子さん:変わる。変わりますね。


みかさ:私、レッスン中やレッスン後に、いろんな話……

 呼吸についても、ちょっと詳しい話とかしてますけど、

 そういうアドバイス的なことで、これは役に立ったなと思ってることって

 何かありますか?


玲子さん:そんなこと言われると、何をあげようかな……

 私、いつもメモを用意して、「あぁ!」って思ったこと書いてるので、

 選ぶのが難しい。


みかさ:メモに書いてるの? いつも?


玲子さん:書いてましたね。はい。

 レッスン受けた上で、あれやってみよう! とか、

 ひらめくことがあるので、それメモしたりとか……


みかさ:素晴らしい。


玲子さん:一番最近だと、靴の話。


みかさ:はいはい。

 靴紐がある靴を、かかとに合わせて履いて、紐をしっかり締めましょう、

 ってお話をしました。


玲子さん:家族全員と「どんな靴履いてる?」って話からスタートして、

 いまうちの子たち、靴の紐を結びはじめているところですね。


 職場の作業療法士さんも、よくお母さんから「どんな靴がいいですかね」って

 相談を受けていて、私もその話を参考に靴を買ったりしていたけど、

 靴紐はそんな気をつけて締めてなくって。

 日本の生活習慣だとしょっちゅう脱ぎ履きしますから、

 やっぱり、ゆるめちゃうんですよね。


みかさ:靴紐は1回30秒で済むんで、ぜひ締めてください!


玲子さん:私も家族にそう言ってます。


みかさ:私も、それは靴屋さんから習ったことで、受け売りではあるんですけど、

 やっぱり動きのこと学んだら、欠かせない話だなって。


 みなさん、せっかくスニーカーのような歩きやすい靴を履いていても……

 この前、「靴紐、毎回ちゃんと締めてる人?」って聞いたら、誰もいなかったですね。


 ちゃんと靴紐を締めて正しく履くことは、動きの向上に本当に……

 特に小さいお子さんの場合は、歩き方も変わるし。

 大きいみなさんの場合、不具合がそれだけで直っちゃうってことありますからね。


 ところで、レッスンを受ける前と後で、大きな変化ってありましたか?

 毎回のレッスンでも最初と最後、寝た体の感じは違いますかって聞きますけど。


玲子さん:仕事柄、体に関する知識はちょこちょこあったんですけど。

 このレッスンでは、自分の体、細かいところに向き合える力ができた気がしますね。

 細かいところとか、股関節みたいなわかりにくい部分も。


 あとは、力の抜き方。

 (レッスン中に)ついつい寝てしまってることがあるけど、

 たぶんそれって、いろんなことをあんまり考えずに無心になれている、ってことで。


 無心で体の力を抜くっていうのも、前はそんなすぐできなかったなって。

 「はい、横になってください」って言われたって、どっかは緊張してた。

 それが「はい、力を抜いて」は、あっという間にできるようになった。

 だからすぐ寝ちゃうんだろうなって。

 そういう力の抜き方を、いい意味で得たんじゃないのかな。


みかさ:はい。寝ちゃうのは本当に悪くなくて……

 それぐらい疲れてるってことでもあるし。

 それだったら、一瞬でもちょっと寝た方が絶対、(情報)入ってくるようになるしね。

 寝ることができるぐらい安心してくださってるんだな、っていうのは

 私にとっては、あの、本当に決して残念な情報ではありません。


玲子さん:それもオンラインだからだよなって思うんです。

 対面でどこか会場に集まってやってたら……まあ、寝ちゃったかもしれないけど、

 わが家ほどの頻度では寝ちゃわないような気がする。

 家ですることのメリットって大きいんじゃないのかな。


みかさ:確かにね、もう場所がすでに、安心ですよね。


玲子さん:はい、はい、はい。


みかさ:そこは強みですよね、オンラインは……

 私、あの、JICAでホンジュラスに行ったじゃないですか。

 現地に行く前にスペイン語の訓練を受けたんですが、そのときの先生の言葉……

 シェルハブでも同じことを言われたので、印象的なんですけど。


 「リラックスしないと学習はできない」って。

 で、生徒も先生もみんな名前で呼び合おう、って言われて。

 クラス自体がすごくいい雰囲気で仲良くなったのね。


 そしたら、間違えるのが怖くて喋れないってことがなくなった。

 間違えるけど、どんどん喋れるし、どんどん質問できるっていうふうに。


 なので、リラックスする、安心できるっていうのは一番のベース、

 それがないと始まらないなって思ったんですね。

 オンラインは、そういう意味ではすごく……


玲子さん:そうですよね。


みかさ:いいですよね。


  * * * *


次回は「動きの探究」での体験が

玲子さんのお仕事にシッカリ生かされている、嬉しいお話です。

玲子先生、

「障害をもつお子さんと関わる方、全員に受けてほしい」

とおっしゃって下さいました。

ぜひぜひ。


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