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執筆者の写真太郎 西邑

おもちゃと遊び「お手玉と固有覚」


今回紹介するおもちゃはお手玉。


シェルハブのレッスンでも使います。

海外の先生たちは「ビーンズバッグ」と呼んでいました。

確かに!豆の袋ですね。


遊び方によって、赤ちゃんから大人まで、

長く活躍するおもちゃです。


中身がパンパンに詰まったものではなく、

ゆるっと豆が入っているものがいいです。

乗せたり、投げたり、つかんだりと

いろいろな遊びができるので。



● 身体のあちこちに乗せる ●


頭にお手玉を乗せてみてください。

お手玉は重いものではないのに、

「乗ってる!」「そこにある」

という感じが、しっかりあります。


頭の上は見えないのに「ある!」とわかるのは、

重力を感じる感覚があるからです。

実はこの感覚、とっても大事で、

「頭がある」「手がある」と感じる「固有覚」とつながっています。


固有覚は無意識の感覚ですが、

人間はこの感覚に頼って動いているのです。


固有覚がしっかり感じられないと不安になる。

固有覚がしっかり感じられると自信がつく。

そのくらい大事です。


赤ちゃんがおくるみで寝るのは、

この固有覚と関係があります。


お手玉を身体のあちこちに置いてみて、感覚を使うと

自分の体がよりわかってくると思います。

するーっと落ちるのも楽しい!

大きめのお手玉がおすすめです。



● わらべうたで ●

こんな歌があります。


♪ぺったらぺったん もちつけ もちつけ

ぺったらぺったん もちつけ もちつけ 

もちつけた 

ハイ かみだなへ♪


お手玉をもちに見立てて

ぺったんぺったん、叩きます。

歌の最後にお手玉を頭の上に乗せるのです。


そして

「いただきまーす」

とおじぎをすると、お手玉が頭をするーっと滑って落ちます!

子どもたちはこの遊びが大好き。



● 見立てあそびに ●

わらべうたの講師をお願いしている佐々木博美さんは

「単色のお手玉がいい」

と言います。


赤はりんごに、オレンジはみかんに、白は大福?

見立てておままごとに加わります。

並べて、積んで、入れ物に入れて、つかんで、

いろいろな使い方ができます。


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