睡眠を「学ぶ」とき。フリーペーパー13号
- 太郎 西邑
- 5 時間前
- 読了時間: 3分
本日は「睡眠」についての漫画&コラムをお届けします。
こちらの漫画とコラムは、季節ごとに発行している
フリーペーパー「ころろん・ぽん通信」にも掲載しています。
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仙台・塩釜を中心に、お店や施設などに置いていただいたり、
保育園さんや児童館さんで配布していただいたりしています。
ご希望の方には郵送もしています(バックナンバーもお送りできます)ので、
紙で欲しいな~、他の人にも見せたいな~・・・などの時は、
シェルハブしおがまのメール( mikasahumandevelopment@gmail.com )に
「ころぽん郵送希望」とご連絡ください。

●体内時計も「学ぶ」もの
生まれてすぐの赤ちゃんは、夜にまとめて寝ないで
こま切れに何度も眠ります。
これは、睡眠のリズムを調整する
「体内時計」が学習中だからです。
体内時計は初めから24時間を知ってるわけじゃなく、
生まれてから学ぶんです。
体内時計を担当する神経は、生後すぐは信号を出しません。
数か月くらいは、日光や気温の変化、授乳の時間、
大人の声が聞こえる時間…など
じっと観察しています。
情報が集まって24時間の中のリズムがわかってくると、
少~しずつ信号を出しはじめます。
●光と気温で「昼」「夜」を伝える
体内時計が安定して信号を出すようになると、
体のスケジュールが整います。
心臓や筋肉も1日の予定がわかって、
そろそろ眠る時間だから体温を下げよう、
脈を遅くしよう、代謝を下げよう、このホルモンを出そう…
と、体の中の連携がスムーズになるイメージです。
大人にできるお手伝いは、
光を使って「昼と夜」を伝えること。
体内時計は網膜と直接つながっていて、光の影響が強いです。
「昼は明るい、夜は暗い」と変化がハッキリしていると
わかりやすいのです。
気温(室温)も大事です。
自然界では、太陽が出てる昼は明るく暖か、
夜は暗くて寒いですよね。
同じようにお部屋が少し涼しいと
脳にとってはわかりやすいのです。
●ヘトヘトすぎても眠れない
うまく眠れない理由の1つに「疲れすぎ」があります。
マンガの2コマ目の赤ちゃんはどうやら、この状態。
大人も経験あるかもしれません。
体の疲れというより、脳の疲れです。
例えば、容量オーバーしたパソコンが固まって
「シャットダウン」を押すこともできない感じが
近いでしょうか?
眠るためには、脳と体が協力して
さまざまな調節をする必要があります。
脳がヘトヘトすぎると、この作業がうまくできないみたいです。
●ほどほどの刺激と休息
発達の視点からおすすめな「疲れすぎない刺激」は、
赤ちゃんが床の上で遊べる時間がたっぷりある生活です。
床の上にいるなら、見ていて
「暇じゃないかな?」と思うくらいで大丈夫。
赤ちゃんは自分で自分の体を動かす方法を学んでいるところ。
まだ首が座らない時期でも、
床に体を押しつけてみたり、手を伸ばしてみたり、
頭を転がしてみたり、いろんな試行錯誤をしています。
床の上、刺激と発見がいっぱいなんです。
お昼寝は、疲れすぎ防止に最高です。
赤ちゃんが自分のペースで休息するために、
大人が「あえて手を出さない」時間も
意外と必要です。
●大人も休むことが何より大事
6か月くらいまでは、睡眠はうまくいかないのが普通です。
この時期はむしろ、大人の睡眠不足のほうが心配。
昼と夜でパパママが交代したり、
産後ケアサービスを利用したり、
休める時間を作ってほしいです。
寝かしつけ中に眠くなったら、
赤ちゃんより先に寝ましょう。
睡眠のお手本と思って、ぜひ!
参考文献:M.ウォーカー『睡眠こそ最強の解決策である』
柳沢正史『今さら聞けない睡眠の超基本』
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