学習会の後にお寄せいただいたご質問から。
「具体的にどうしたらいいのか知りたい!」
ごもっともです!
じつはシェルハブメソッドには
「ハイハイしない子にはこうしましょう」
みたいな「問題」と「答え」のセットはないのです。
というのも具体的にどうしたらいいかは
「その子によるから」。
ちょっともどかしい答えかもしれません。
あるいは当然のことと思われるでしょうか。
「その子によります」だけではモヤモヤするので
みかさに聞いてみました。
「たとえば、ハイハイしないって相談されたらどうするんですか?」
以下、みかさからです。
* * *
私は「ハイハイしない」「なんでかな?」と考えることもありますが、むしろ、
「骨盤を傾けてる!」
「膝で床を押している!」
「手が正中線を超えて反対に行く!」とか
「背骨が6方向動いているかな」とか
赤ちゃんがやっていることを観察しています。
「なんで」を考えるのは、憶測になることも多いので、しないようにしています。
なので「ハイハイしないんです」と相談されたとき
「ハイハイの仕方」を答えたり、
ハイハイの練習をすることはないかもしれません。
「ハイハイしない子」と見るのでなくて、
何をしているのか見るんです。
伝わるかしら?
レッスンも「ハイハイ」を目指してやるわけではないです。
見ていて、この動き方はやってないかもと思ったら
気づいてもらえるように工夫します。
たとえば背中の使い方。
背骨の動きは、伸展(反る)屈曲(丸める)
そして側屈(左右に曲げる)回旋(左右にひねる)があります。
右だけいっぱいやってるなと思ったら「左にも動くけど、どう?」
反る方向だけいっぱいやっていたら「丸くなる姿勢もあるよ」
どう気づいてもらうか?は、それこそ何万通りもあるんですが、
大人が無理やり動かすんじゃなく、、っていうところがとても大事です。
そのために、動きの仕組みをよく知る、とくに自分でやってみる。
骨盤や股関節の動き方とか、
こう動くとここも連動して、こんなふうについてくるとか
普通は意識しないけど大事なポイントが多くあります。
それを意識できるようになると、子どもの動きを見てても気づきやすくなりす。
* * *
お子さんに何かしてあげたい気持ちのとき
「まず観察」というのは
何だか遠回りに感じられるかもしれませんが
たとえば
「この子ハイハイしないな」と見ているときと
「おっ、骨盤を持ち上げてみてる!」と見えるとき
恐らくその子への接し方は変わると思います。
「〇〇できない子」とは違う視点ができる。
それがとても大事だと考えています。
いつも身近でその子に会って、見て、触れている
あなたが一番「その子」についてプロフェッショナルです。
なのでぜひ「見る力」を育ててほしいのです。
「寝返り」「ハイハイ」の連続セミナーがスタートします。
(※発達の動きの探究64レッスンを発達段階ごとに分けたものです)
【お申込・お問合せ】https://forms.gle/a1hvhCooQ3KzSyEo8
ハイハイ期のレッスンでも
実際にはハイハイする時間はわずかです。
背中の使い方だったり
いつ頭が向きを変えるかだったり
一見まったく関係ないように見えますが
こうした動きは、その時期の赤ちゃんが実際にやっている
「動きの探究」です。
ぜひ体験してください。
みかさ1人でレッスンできるお子さんは多くありません。
全国の保育士さんや支援職のみなさん、頼りにしています。
どうぞよろしくお願いします。
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