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フリーペーパー15号 赤ちゃんも、自分の機嫌をとろうとしている

  • 執筆者の写真: 太郎 西邑
    太郎 西邑
  • 16 時間前
  • 読了時間: 3分

シェルハブ・メソッドしおがまのフリーペーパー

「ころろん・ぽん」第15号ができました!

PDF版はこちらからダウンロードできます。

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ご希望の方には郵送もしています。

紙で読みたい方や、まわりの方に読んでほしいなという方は

mikasahumandevelopment@gmail.comまでメールでご連絡ください。

(バックナンバーが残っている号もあります。)


   * * *


●泣く赤ちゃんと「脳」


個別相談などで赤ちゃんに初めて会った時。

機嫌が悪くて泣く子もいます。

むしろ、泣いて当たり前。

赤ちゃんにとって、初めてのものは

人でも食べ物でもおもちゃでも、モンスターのような存在。

脳の警報システム(扁桃体)が反応するんです。


なので最初は、赤ちゃんと目が直接合わないようにしながら

パパママご家族とお話する時間をとっています。

初めての声、初めての匂いを感じてもらう時間です。


パパママと穏やかにお話してる声を聴いているうちに

赤ちゃんも扁桃体の活動が収まってきます。


赤ちゃんの泣き声を聞くと、大人も

ドキドキ、時にはイライラを感じます。

これも脳の警報システムの働きです。


「イライラしちゃだめ」と反応を抑えるより

「今ドキドキしてるな」と自分を観察することからはじめると

落ち着きやすいです。



●泣いても「元に戻れる」を学ぶ


赤ちゃんが泣くのは心地よくないからですが、

決して悪いことだけではありません。

泣く体験は「泣きやむ」体験とセットだからです。


例えば、初めての人にびっくりすると

脳・体・自律神経が大騒ぎになります。

警報が鳴って、ストレス物質が出て、

心臓はドキドキ、呼吸も速くなって…。

赤ちゃんにとってはすごい変化です。


でもこの反応はずっと続くのではなく、

時間とともに少しずつ落ち着いていきますね。


泣いて泣きやむ体験は、赤ちゃんの脳・体・自律神経のシステムが

「変化しては、元に戻る」

しくみを学んでいく過程の1 つと考えられます。


外の世界に変化があると、自分の体の状態も変化する。

だけど「やがて安心な状態に戻れるんだ」と学んでいくんです。



●「心地よさ」も学ぶもの


授乳やオムツ替えなど、大人にしかできないこともありますが

赤ちゃんも自分で自分の機嫌をとろうとしています。


そもそも全身を使って泣くこと自体に

ストレス物質を消費する効果があります。

他にも、指をしゃぶる、大人をじーっと見る、手をのばす…。


成長につれて、自分の機嫌をとれる方法は増えていきます。

自分で姿勢を変えたり、移動できるようになることは

とても大きいです。


いろんなものを「心地いいな」と感じられるのも1 つの学びです。

新しいおもちゃや遊びなども、「いいね♪」って感じるまでには

その子それぞれの段階があります。


少しずついろんな心地よさを知っていけたら、

自分で「安心」に戻るための取っかかりも増えていきます。



●大人が心地よさを取り戻す


初めに、赤ちゃんの脳が落ち着くために

「パパママの穏やかな声を聴いてもらう」

というお話をしました。


赤ちゃんは「いま安全かな?」を知るために、

身近な大人の声・表情・心拍数などをかなり参考にしてるんです。

「ママが大丈夫そうだから、大丈夫かも」って。


赤ちゃんが「安心」に戻るために、

大人自身の心地よさはとても大切です。


もし、あやし方や寝かしつけに悩んでいたら

「自分が心地いいやり方」を優先して試してみるのは、おすすめです。

素敵な方法は1 つじゃなく、たくさんあります!


自分の心地よさを探すことは、大人のほうが下手かもしれません。

「お湯があったかい」「この服の手触りが好き」とか

感覚的な心地よさから意識してみるのはおすすめです。

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