top of page
執筆者の写真太郎 西邑

レッスン記録より「固有覚とやさしさ」のお話

更新日:2021年8月26日

3月ですね。春が大好きなスタッフの太郎です。

先日はひな祭り、桃の節句でしたが、

私が初めて喋ったコトバは「モモ! モモ!」だったそうです。


さてさて本日は、みかささんのレッスン記録から

「固有覚」についてのエピソードをいくつかお届けします。


● 固有覚ってなに?

● 大人もやりたい「ぽんぽんむぎゅ」

● やさしい力加減は「発達する」もの


お子さんも大人も小さい人にも、ぜひぜひ! なお話です~。



●固有覚ってなに?

そもそも、固有覚ってなんだ?

あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、「視覚」「触覚」などと同じ、体の感覚のひとつです。

専門の辞典を引きますと、こんなふうに説明されています。


・筋肉や腱、関節のうごきで刺激される感覚。

・身体の運動や位置の変化についての情報を、脳に伝える。

(参考:日本神経科学学会『脳科学辞典』「体性感覚」橋本照男、入來篤史、独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)


たとえば、手足をうごかすとき、

うーーーんと伸びをするときや、ぐるぐる肩を回すとき、

「手足がうごいてるなー」「背中が伸びてるなー」

「肩がほぐれていくなー」

ってわかるのは、それぞれの固有覚さんが「うごいてるなー」って感じているからです。


そもそも、手足を曲げたりのばしたり、肩を回したり、

自分で思ったように体を動かすことも、

「固有覚」がきちんと働いているからこそ、できることです。



●大人もやりたい「ぽんぽんむぎゅ」

シェルハブ・メソッドでは、タッチで固有覚を刺激することを大切にしています。

ふわーっと触ると触覚が刺激されて、筋肉や骨に届くようにしっかり触ると「固有覚」が刺激されます。

このタッチの代表が、シェルハブのお話でよく登場する「ぽんぽんむぎゅ」。

固有覚を刺激して、体が動きやすくなります。

「朝やるといいですよ!」(byみかささん)


ぽんぽんむぎゅ、私もみかささんに実践していただいたことがあります。

マッサージやストレッチともまた違う、やわらかい感じ。

「あ、私の体、ここにあった~」

と思い出すような、ちょっとホッとする気持ち。

お子さんだけでなく、大人の方にも(とっても!)おすすめです~。


体幹や手足だけでなく、指の固有覚も大事。

固有覚がしっかり発達することで、細かいうごき、繊細なうごきができるようになります。

足の指は、立つときにバランスを取るのに活躍します。

(四つん這いでは、手の固有覚も一緒にバランスを取っています!)

大人も足指をしっかり触ってあげると、動きが楽になりますよ~。



●やさしい力加減は「発達する」もの

今回うかがった固有覚のお話の中で印象的だったのは、

レッスン中のお子さんが、みかささん家の猫さん・ちゃちゃと遊んでいた時のエピソード。


初めは首をしめるように抱っこして、ちゃちゃに嫌がられてしまったお子さん。

みかささんが「ぽんぽんしてね」と声をかけ、お子さんをぽんぽん、

お子さんがちゃちゃをぽんぽんするようにしたら、上手に力加減できるようになったとのこと。

以下、親御さん宛てのレッスン記録からの引用です。

(許可を頂いております。ありがとうございます~。)


「力の加減は、固有覚の発達とともに上手くなるものです。

初めから「優しく」はできないんです。初めは、ギュッとしたりゴンとなったり。

はっきり固有覚が感じられる動きになります。

それが、細やかな刺激もやり分けられるようになると「優しく」触ることができるようになります。

気持ちや性格ではなくて、固有覚の発達です。

ですので、歩けるようになった今でもぽんぽんむぎゅはたくさんやってあげてください。」


「固有覚」とぽんぽんむぎゅのお話、

そして「やさしさ」は発達するもの! というお話でした。

閲覧数:59回0件のコメント

最新記事

すべて表示

親子向けイベントのお知らせ & ケガを防ぐために。

シェルハブの「体、動き、感覚」 そして「脳と神経の科学」という視点からは 意外といろんなご提案ができます。 たとえば先日、立町マイスクール児童館さんで 職員の皆さん向けに研修会をさせて頂いたのですが テーマは「ケガを予防するために、できること」でした。...

Commentaires


bottom of page