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執筆者の写真太郎 西邑

絵本て、こんなに自由

以前「絵本て、あんがい自由」というテーマで おしゃべり会をいたしました。 「絵本って、いわゆる "読み聞かせ" だけじゃないのよ」 というお話からスタート。 たとえば

「本棚から落として遊ぶ」

「絵本を、かじる」 「破く」

「並べて遊ぶ」

「絵本を抱えて、はこぶ」


それでいいの! そこから広がるのよ! と、みかささん。


ページをぱらぱらするのが面白いかもしれません。

いろんな紙をつるつる、さらさら、なでてみるのが楽しいかも。

ラクガキしてみたいかも。

叩いたらいい音がするかも。

なんなら、びりびりっ!と破ってみたいかも。


※もちろん、大人には破かれると困る本もある!  そんな時「これは破いてもいいけど、これはダメ」っていうのは難しいので

・大切な本は届かないとこに置いたり、「これは大事大事よ」って言い聞かせたりした(博美さん)

・「ダメ!」って叱ると手をつけなくなるから、禁止はしない。届かないところに寄せる。

・カタログとか、チラシとか、びりびりしていいものを準備しておく。

・『0・1・2』の絵本は破けない。


みかさ「初めは何でも口に入れたり、破ろうとしたりするけど、

 その時期は意外とあっというまに過ぎます。

 モノとのつき合い方の試行錯誤の、最初の段階だと思う。」

 「これは食べられるもの、食べられないもの、ってだんだん覚えていくみたいに

 絵本も『あ、これはこうではないな』ってわかったら、やらなくなっていく。」  「でも、破るっていう動きはすごく面白くて、  同じ方向に手がいってたら破れない。

 手を左右ちがう方向に動かす。反動が体に伝わる。音が鳴る。刺激がいっぱい」


博美さんは「絵本は、全部通して読まなくたっていい」ですって。

「このページだけ好き」とか

「このセリフが大好き」「この絵がお気に入り」とか。


お気に入りのところがあるなら、もう、くり返しくり返し読む。

セリフを覚えちゃったりして。

日常生活の中で、まねっこをしたりして。



お子さんによっては、絵本をひらいても

こっちを見なかったり、別の場所をうろうろしたり。

「でも、声は聞こえてる」と博美さん。

それでいい!


もしかしたら「何がはじまるんだ?」って

知らないものに緊張して、ようすをうかがってるのかもしれない。

慣れるとやってくることもある!



「毎日『これ読んで』って同じ本ばっかりで、私はもう飽きた」

「別の本も読んでほしい」というとき。


博美さんは、

「私が読みたいのを混ぜておいて、今度はママが好きなの読むよ、ってやってたかも」。

お子さんが好きなものを否定するんじゃなくて、

ママに肯定されつつ、ママの好きな本も一緒に見る。

小さい人の好きな絵本を読んだら「次はママの好きな本、読んでいい?」って。



最後に・・・みかさいわく

「絵本読まなきゃダメ、なんてことない。私が子どものときは絵本、なかったし・・・」

「役に立つから読むとかじゃなくて、親子が同じ時間を楽しむためのツールのひとつ」。


でもでも、

「小学校の先生していたとき、毎日読み聞かせをしてたの。1年生でも6年生でも」

「どの学年も、みんな読み聞かせが好きだった」

「図書館の貸し出し数がね、私が受け持つと違うんだよ(笑)」

「人にお話をしてもらうっていうことは、ずっと、とっても楽しいことなんだと思う。」



大人と子ども、それぞれ経験も知識もちがう中で

「いっしょに同じものを楽しむ」って

意外とコツがいるけど 絵本はそれをカンタンにやっちゃう、便利なツール。 そんな気持ちで、ラクになるように 気軽に絵本を使ってみてくださいー。

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