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  • 執筆者の写真太郎 西邑

運動が苦手な子・・・じゃなくて

今回は保育士さんをはじめ

子どもに関わる専門職のみなさんに

特にお伝えしたい内容。


幼児期に気になってくることが多い

「バランス」のお話をしたいと思います。



シェルハブメソッドは、赤ちゃんだけじゃなく

歩きの完成まで(定型発達では6歳ごろ)

動きの発達をお手伝いをします。


スキップ、ジャンプなどができるころです。


運動が苦手な子の多くは

バランスの課題をもっていることがあります。



平均台、片足立ちなどは、見るからに!ですが

せまいところを歩く、階段の上り下り、

ジャンプ、スキップ、走る…

バランスはいろんな動きに関連します。


こういう運動が苦手だったり、しりごみしたりするお子さんは

赤ちゃんの時期、床遊びの中で登場する

さまざまなバランスの動きを

ちょっぴり経験しそこねてるかもしれません。



グラグラする中で「バランスをとる」というのは

実は脳の90%を使うくらい大変な処理です。


大人のみなさんもたとえば、座布団10枚の上に正座したら

グラグラするので、姿勢が崩れないように

落っこちないように、と必死になると思います。

体も緊張すると思います。


「じゃ、そのまま座布団の上で立ってくださーい」


いやいやいや!

待って待って! と、なると思います。


ジャンプをしりごみする子、

階段を怖がる小さい人も

そんな気持ちかもしれません。

「すでにグラグラしてるのに!」って。



「地面や階段はグラグラしないけど?」

いえいえ、この場合グラグラするのは「体」。


そもそも、人間の頭部が、とても重いのです。

それを足の裏の面積だけで支えて「立つ」だけでも

びっくりするようなバランス。

歩くにも「バランスを崩して、戻して、崩して、戻して…」

全身を複雑に使う必要があるのです。



「じゃあ、平気な子もいるのは、なぜ?」

これはとてもシンプルで「慣れ」が大きいです。


といっても「平均台に慣れてる」じゃなく、

赤ちゃんの時に、似た動きを「床の上」で

たっぷり経験していること。


平均台が応用問題だとしたら

「基礎編」をたっぷりやった子。


脳にとって「知ってる動きかどうか」は大きな違いです。

経験したことがあれば、

「このパターンの背骨の使い方ね」

「姿勢がこう崩れたら、こう動けば、バランスとれる」

と、スムーズに情報処理できるからです。



「運動が苦手な子、得意な子」じゃなくて

慣れてない動きがあるかどうか。

いろんなバランスのバリエーションを経験してるかどうか。


ぜひ、大人が「この子は運動が苦手」と決めずに

「もしかしたら、バランスに自信がないかな?」

「赤ちゃんの時期に経験しそこねた動きがあるのかも」

そんな視点を、ちょっと持ってみてください。



幼児期の運動と、赤ちゃん時期の動きの関連について

もし気になった方は、こちらのページにもう少し詳しい解説があります。

よろしければご覧ください。


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