3.6cmの仕掛け(体が気づく、ということ)
- 太郎 西邑

- 3 日前
- 読了時間: 4分
こんばんは、「らしくらす」文章担当スタッフの太郎です。
本日は、お知らせ1つ & コラムをお届けします。
* * *
🔵 Webメディアで紹介して頂きました
大人のための動きから生活を楽にするレッスン「ぽっかりうかぶくも」
12月のお試しレッスンをこちらの記事でご紹介いただきました◎
singles「12月に始める趣味ガイド」https://dino.singles/activity/17795785
他のイベントも何だかゆったり、いい雰囲気ですね◎
個人的には冬のキャンプ講座と洋書を読む読書会が気になります。
* * *
🔵山本由伸選手と「3.6cmの仕掛け」
突然ですが、みなさん矢田修さんってご存知ですか?
今年、アメリカのメジャーリーグでMVP(最優秀選手)に選ばれた
ピッチャーの山本由伸選手。
矢田修さんはこの山本選手のトレーナーです。
(私も普段テレビを全然見ない生活のため、、
教えていただいて初めて知ったのですが)
面白いのが、矢田さんと山本選手の 「独特」といわれるトレーニング法、 その発想が、らしくらすで取り組んでるレッスン 「フェルデンクライス」の考え方にそっくりなんですーー。 びっくり & ワクワクしました。
矢田さんはこんなふうに言っています。
「木には幹と枝と根がある。
手を動かせ、足を動かせというのは
木の枝を動かしているだけ。重要なのは幹。」
山本選手の言葉も、とっても素敵です。
「『どうやって投げているの?』とよく聞かれるんですけど、
『ここをこうして』と教えてあげたとしても、その人の体ではできない。」
あくまで自分の感覚、そして実際の動きを積み重ねていくこと。。
そんなお話をされていました。
ぜひ、こうした知見が広がっていくといいな~~~としみじみ感じています。
山本投手と矢田さんのトレーニングについては
スポーツライター・中島大輔さんの記事がとても詳しくって興味深いのですが
("「ウエイトトレーニングを一切しない」山本由伸は、なぜ大投手になれたのか?"
この記事の中で「同じ視点だ~~!」と
感動してしまった部分があります。
矢田さんのトレーニングで使われる
「リンケージボード」という道具の設計についてのお話。
このボードは、片足をボードに乗せて、両足で立つ
(つまり、左右の足で段差がある状態)
・・・というトレーニングに使うそうなのですが
このボードの厚さが「3.6cm」というのがポイントだと。
「なぜ3.6cmかといいますと、大体3cmくらいまでは、
人間の体は無意識に(重心を)調整するんですよ。
あとギリギリ6mm増えるだけで、
『あれ? こっちのほうが高いぞ、低いぞ』
って体が気付くんですね。」
「体が気づく」。
なかなか日常で登場しない表現ですが、、
フェルデン、そしてシェルハブのレッスンが
やってることって、まさにこれ! それそれ!
ここを読んで、たまたま親友に再会したかのごとく
嬉しくなっちゃいました。
フェルデンクライスのレッスンには
「なぜこんな、ヤヤコシイことを…?」と思うような動きや
逆に「こんな地味な動きでいいの?」と思うような動きが
たくさん登場します。
これは矢田さんの「ボード」と同じように
体に「気づいてもらう」ための仕掛けなんです。
体の使い方を変えるのは基本的に難しいことです。
(姿勢を良くしたいのにうまくいかなかったり、
気がつくとアゴを食いしばってたり、とかとか。。)
私たちが頭で、意識で「変えたい」と思っても、
体と脳(無意識の部分)にとっては、長年かけて獲得した大切なバランス。
「今まで、これで上手くやってきたじゃない!(泣)」
「突然変えたらグラグラしちゃうよ~~」っ
て抵抗するんです。
そんな時に役に立つのが
「いつもと〝ちょっと〟違う」
・・・という仕掛けです。
矢田さんの「ボード」でいえば
「いつもと違う段差」
フェルデンクライスのレッスンの場合は
生活の中では登場しない動きや
日常では意識できないくらい小さな動き。
こうした「いつもと少し違う」刺激があると
脳と体が、自然と「新しい動き方」を探しはじめます。
骨盤の傾け方とか、背骨の使い方とか、
ふだん意識しないような部分の試行錯誤です。
そして「より楽な方法」を発見すると、、脳は大喜び!
「いいもの見つけた~!」って
その後、日常の動きにも活かしてくれるんです。
山本選手が地味な動きのトレーニングを重ねてチームに戻ると、
練習してないことまで「すごく上手くなった!」と言われるそうですが
これは本当に「体が気づく」の力だな~~と思います。
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