連載でお届けしています大人のための「発達の動きの探究」参加者インタビュー。
おニ人めは、岩手県奥州市にお住まいの保育士さん・鈴木恵美さん。
子育て支援センターなどで、赤ちゃんに関わっておられます。
「発達の動きの探究」レッスンには初回から参加。お話をうかがいました。 みかさ:恵美さんは、子育て支援センターにお勤め?
恵美さん:保育園の中の子育て支援センターが、いま週4で。
1日だけ気になる子たちの発達支援、早期療育の教室をやってるところで。 発達はすごく興味のある分野だったんですけど、実際ざっくりしかわからない、
学んだことぐらいしかわからなかったんですが。
幼児教室を担当するようになってから、本当に難しいと思って、
いろんなところにアンテナを立ててました。
体験会(シェルハブ・メソッドしおがまの「ぽんぽんむぎゅ体験会」)に行って、
初めて体の地図っていうのを聞いて、ああ、これはすごいと思いました。
みかさ:体験会に来ていただいて、ちょっとその後、間がありましたよね。
私がこの、大人向けの動きのレッスンをはじめるまで。
その間もぽんぽんむぎゅとかはすでに生かしていただいてたっていう感じですか。
恵美さん:孫が生まれて数ヶ月くらいだったので、娘にも伝えて実践はしてましたが、
でも、それしかわからないというか。
ぽんぽんむぎゅだけでも効果があればいいな、と思ってやってはいました。自分にも。
みかさ:そうなんですよ。私の悩みは、短い時間でお伝えするには ぽんぽんむぎゅからはじめたほうがいいなと思うんだけど、
効果があるのかどうかがよくわからないっていう(笑)。
私は一番効果的な方法だと思うんだけど、発達の細かいところを見る力がないと、
「あ、ここに生かされてる」っていうのがわかりにくい、っていう弱点はありますね。
それで、この「大人のための発達の動きの探究」の オンラインレッスンやりますよってなったのが、去年の5月? 6月?
恵美さん:平日の夜、仙台までは行けないと思っていたところに、 オンラインがはじまったって聞いて、やった! と思って。
みかさ:以前は、平日の夜仙台で対面のレッスンをしていたんですよね。 シェルハブメソッド以外にも、発達に関わるいろんな手法ってあるじゃないですか、
世の中にたくさん。何か比べたものってありますか?
お金を出して学ぶのに、比較はしたのかなーと思って。
恵美さん:ベビーマッサージはすごく興味があって、
見学させてもらったりもしたんですけど。それ以上に行かなくて。
シェルハブメソッドをちょっと知ったら、似てるけど何か違うなーと思って。
なにか……考え方がちょっとちがって、
アプローチの仕方も……なにか違うな、と思いながらいますけど。
みかさ:なるほど。それはちょっとわかる気がします。
学ぶ前は、ベビーマッサージと同じかな? って思われる方もいるみたいですけど。
実際ぽんぽんむぎゅを学ばれると、違うなって思いますよね。
恵美さん:だれかにお伝えする時に、ベビーマッサージっていうとイメージしやすいけど、
シェルハブメソッドはなかなか伝えるのが難しいんだな~と思います。
みかさ:脳に働きかけるっていう部分が、まったくちがって……
筋肉をほぐしてあげる、優しくタッチする、そして母子関係をよくするっていう、
そのへんはとっても似てるんだけど、シェルハブの「ぽんぽんむぎゅ」は
赤ちゃん自身の脳神経を使ってもらって、脳に働きかけてる……っていうことが
圧倒的に違うところなんだけど、ほんとにこれ、 立ち話で3分で伝えるのすごい難しい(笑)。
いま、大人のレッスンですよね。
どう子供に直接アプローチするかというよりは、
自分の体をどう扱うかっていうのを体験してもらってるわけですけど……
このレッスンを自分の体でやってみたいって思われた決定打は、何かありますか?
恵美さん:体に不具合が多いからです(笑)。
みかさ:えっ、そう? レッスン中、よく動かれてるから 不具合は感じたことなかったですけど、そうなんですか?
恵美さん:こんなに自分の体を大切に、すみずみ知ろうと思って関心をもったのは
ほんとに、このレッスンがはじまってからっていうか。
今まで大事にしなくてごめんねって思ってます、体……。
みかさ:ちょこちょこ聞いている話で、フラをやったり、 ピラティスもやってるんですよね。
もともとお好きですか? 体を動かすのは。
恵美さん:嫌いではないんですが、うまく使えてなかったなっていうのはよく感じて。
いまフラやってても、踊りとはまた違うことを考えてしまう(笑)。
ここが動くと……とか。あっ、なるほど~とか。また違う楽しみ方をしています(笑)。
みかさ:マニアックな世界へようこそ(笑)。よかった~~。面白いですね、それは。
恵美さん:ピラティスしてても、あ、側屈……とか。
いろんな動かし方に名前を……どこが伸びてるんだなっていうのを考えながら。 面白いです。
みかさ:受けようと思ったときに、全部で63もあって1年以上かかるって
あらかじめわかってるじゃないですか。
そこはハードルにはならなかったですか?
恵美さん:楽しみでしかないです!
いま、終わったらどうしよう? と思ってます。
みかさ:いま35ぐらいまで行って、半分ちょっと過ぎたところなんですけど。
効果って何か感じることはありますか?
恵美さん:体の使い方を、意識するようになったことと……
体とは関係ないかもしれないんですが、
みかささんがよく「ジャッジしない」っていうのを 初めのころおっしゃってたじゃないですか。
みかさ:(今は)もういわなくてすみます(笑)。
恵美さん:私、まさしくもう、ジャッジする人間だったので。
そこが今、メンタルにいかされてるというか。
「ダメだけど悪くもない……」「あ、そっか」って思えるようになった。
メンタルへの影響が一番大きかったです。すごく助けられてます。
あ~ダメ~! とかってよく思いがちなんですけど。そのままを受け入れる。
みかさ:それはすごくうれしい。そうですか。
そう、最初のころね。レッスンの一番最初に、みなさん寝ていただいて、
ボディスキャンっていって、 自分の体を観察してみましょうっていう時間があるんですよね。
脚はどのくらい開いていますか? って聞くと、パッて開くとか(笑)よくあったので。
ジャッジをしないで、急に直したりも必要なくて、
あ、いま自分はこうなってるんだって、まず気づく。 っていうことが、本当に大事なので。そこをくり返し確かに言ってたけど、 言わないですむようにみなさん、なってるんですねえ。
なるほど。それはよかったです。……あとなんかありますか(笑)。
恵美さん:いま赤ちゃんによく会うけども、赤ちゃんの発達と発達の……
寝返り、お座り、ハイハイとか、そのあいだの動きが
すごく面白いなって見れるようになって、
それをお母さんにちょっとお伝えできるようになったのがよかったなーと。
お母さんって『まだ○○しないんです!』っていうのがけっこう多くって。
みかさ:うん、そうですねえ。
恵美さん:できないんです、まだこうじゃないんです、っていうのが多いので。
いや、先週よりこうだよ~とかいうのを、お伝えできていいなあと思って。
* * * * 小さな「できてる」に気づける、シェルハブのいいところ。 支援職の恵美さんを通して、子育て中のみなさんに ちょっとずつ伝わっているようす。嬉しいです。 次回(2)では、「赤ちゃんを見る目が養われる」ということについて よりたくさんお話ししています。 大人のためのレッスン、 ただいま火曜昼・水曜夜・土曜朝のクラスがあります。
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