シェルハブ・メソッド しおがまのフリーペーパー
「ころろん ぽん」通信
2024年9月発行の第10号。
下のリンクからPDFをダウンロードしていただけます。
ハイハイがまだ、というご相談を例に
「動きの準備」のお話をしたいと思います。
様々な場合がありますが、マンガの赤ちゃんを見ながら。
寝返りはできる、ズリバイはまだ、という設定でいきましょう。
実はやってる!準備の動き
マンガの赤ちゃんは両膝を床に押しつけて
骨盤を持ち上げる動きをしています。
アゴや肘でも押しているかも。
ってことは、
「体のどこかを床に押しつけると、他の部分が持ち上がる」
ってことを理解してるんですね。
その時、「膝」が大きな動きを生み出すこともわかってる。
これは素敵なことです。
重力に逆らって体を持ち上げるために
「床を押す」ことを知ってるのは、
床の上でたくさん遊んで学んできたから。
また、寝返りができるなら
「骨盤を傾ける」という動きも学べています。
寝返りにもハイハイにも必要な動きの1つです。
ハイハイの準備いろいろ
他にもハイハイの準備、あります。
例えば、おもちゃや気になるものに手を伸ばす。
前には進めないけど、後ろに下がっていく。
その場でくるくる回るとか。
おもちゃに届かない時や、どんどん後ろに行く時、
泣いちゃうかも。
それは「自分の力で取りたい!」
「本当は前に進みたい!」って気持ちが育っている証です。
特に、くるくる回るのは
「ピボット」と呼ばれる大事な動き。
私はレッスンだったら、おもちゃを回る方向に置いて
「ピボットするかな」って見てみます。
ピボットしてたら、ハイハイはもうすぐ。
サポートの例
お子さんの今の動きは本当にいろいろなので
「ハイハイしない子にはコレ」
という正解はないのですが…。
マンガの赤ちゃんだったら、まず
ズリバイに誘ってみたいなと思います。
今は床を両膝で同時に押してるみたい。
片方ずつ押す動きは楽しめるかな?
床を両膝で押すと、
骨盤が上がって、頭が下がります。
ここからズリバイは難しい(不可能ではないけど、すごい大変)
片方の膝を曲げて、反対は伸ばす。
そして曲げたほうの膝で床を押すと、
あら、前に進みます!
「右膝と左膝、別々の動きもできるよ」
っていう提案が、この場合は良さそうと思います。
やり方はたくさん
これは1つの例で、他の子だったら
きっと違う提案になります。
あと「これが良さそう」と思っても、
触ってみた感じで赤ちゃんが「それはイヤー」
という反応だったら、提案を取り下げて
別の方向を考えることもします。
いろんな提案の引き出しがあるのが
シェルハブ指導者の強みです。
ぜひ頼ってくださいね。
「あれもこれもやってる」って見えると、
子育てはますます楽しくなります♪
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