赤ちゃんが「床」で学ぶこと。バランス感覚のはじまり
- 太郎 西邑

- 2月18日
- 読了時間: 3分

●とっても重い「頭」
コラム担当スタッフの思い出から始めさせてください。
昔、病院で頭痛の相談をしたら
「肩こりのせいね」と言われたのですが…
先生の説明が素敵だったのです。
「頭は重いんです。
まっすぐ背骨に乗っていれば楽だけど、うつむいた姿勢だと、
小さな筋肉で一所懸命引っぱらないといけないの。
座る時は、足の裏をしっかり地面につけて!」
本当にヒトの頭は重いです!
大人なら体重の10% が頭部です。
私は体重52kg なので、頭は約5kg、小さめの米袋くらい。
赤ちゃんは体に比べて頭が大きいので、なんと体重の30% が頭です。
●頭を支えるバランス感覚
もし大人に赤ちゃんサイズの頭があったら…
15kg、20kg にもなります。
こんな重い頭で寝返りやハイハイをする赤ちゃんを
研究者の方は「すごいバランス感覚」と称えています。
そう、筋力ではないんです。
バランス感覚って平均台だけで使うものではなく、
体と「重力」のお付き合いに
絶対必要なもの。
重力を使って「頭の動きを知る感覚」とも言えます。
というのも、バランス(平衡覚)を感じる器官は
頭部、耳の中にあるからです。
リンパ液や小さな骨(耳石)を使って、
重力や頭の動きを感じています。
頭が傾きすぎると転んでしまいますね。何しろ重いので…。
頭が落っこちないように全身の動きを調整することを
私たちは普段「バランス感覚」と呼んでいます。
でも、赤ちゃんが床の上で頭を動かすだけでも
耳の中で、バランスの変化が起こるんです。
●足の裏とバランス
さて、そんな重い頭の支え方について。
冒頭のお医者さんのアドバイスは「足の裏を床につけて座る」でしたね。
赤ちゃんも椅子に座るなら、足の裏がつく状態が一番楽です。
足の裏が床についていると
頭が落っこちそうな時にふんばったり、
逆に力を抜いたりしてバランスを調整できます。
そのぶん筋肉の頑張りも減って、リラックス。
バランスを学び中の赤ちゃんにとっては特に
「床に足がつくこと」は、大事な支えです。
「ご飯を食べない」「手先が不器用」などでお悩みの時、
お子さんの足が床につかない環境という場合があります。
頭を支えるのに精一杯で、手まで動かせなかったり
筋肉が緊張して、上手にゴックンできなかったりするのです。
踏み台などを置いてあげて、足がつくだけで
自分からご飯に手を伸ばしてくれるお子さんも多いです。
一度、試してみる価値はあると思います。
●背骨の動きという学び
赤ちゃんって座ってる時、やや揺れてますよね。
実は大人も、じっと座ってるように見えて、小さく揺れています。
一見動いてないように見えるのは
小さい子のように、大きく動いて重心を変えなくても
「背骨の小さな動き」でバランスをとれるようになったからです。
この小さな「背骨の動き」
赤ちゃんは、重力やバランスと同時に
床の上でモゾモゾしながら学んでいます
(新生児がよくやる、あのモゾモゾです)。
丸くなること、反ること、ひねる動き…。
自分でいっぱい動ければ、バランスの変化も楽しいものになります。
ぜひぜひ、床でたっぷり遊んでほしいと思います。
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